オープンキャンパスに潜入してきました。

どうも編集長のMです。8月4日に行われた二回目のオープンキャンパス(1回目は多分6月だったか)に参加してきたので、その様子をお伝えしたいと思います。ただ、主観的な意見や記憶違いも混じってる可能性がありますのでご注意ください。


オープンキャンパス取材開始

8月4日の朝に学校へ来たら人が沢山来ているのを見つけた。どうやらオープンキャンパスのようだ。僕はクラブ棟の新聞部へと急いで向いカメラとメモ帳を片手に持ち、無計画な取材を試みることにしたが、カメラにバッテリーを入れるのを忘れるというミスをしたために、2号館前の受付で行列を作る大勢の人たちを写真にとる機会を逃してしまった。各々の会場へと散ってしまった後で、人はすでに少ない。


オレンジ色のTシャツを着ているスタッフの人は生協の人だ。他の団体の人もいるかも。スタッフの方からパンフレット、受付の方から資料をもらった。パンフレットは名工大での生活がよく実感できてなかなかに素晴らしい。「さて、どこへいこうか」と考えて立ち止まっているとスタッフの人が「何かお困りですか?」と話しかけてくれたので、事情を話してどこにいくと面白いかと訊いたところ、図書館に向かう高校生の列を指さして「キャンパスツアーはどうですか?」と言う。すぐさまお礼を言い、列に向かって走った。




キャンパスツアー


図書館に入る団体さんの最後尾につきキャンパスツアーに無事潜入した。ここでは、図書館の中で自動貸し出し機の実演を見た。ただ、見た目が地味なため高校生の反応が薄いか?僕が最初に使ったときはとても感動したのに。むしろ、その後で見た閉架図書の方が高校生にうけていたようだ。本棚がダイナミックに動くのがいいのか。人が本棚で挟まらないと知り安心する声もあった。




次に、図書館を出て正門の方へ向かった。デカルト広場やニュートンリングについて、2人の生没年が刻まれている話やニュートンリングを一周すると単位を落とすという噂話を聞きつつ、メイちゃん前に到着。多分高校生たちがこの学校に来る際、目にしただろうから、2度目の対面になるのだろう。話によるとメイちゃんは占いや天気も教えてくれるらしい。話しかける勇気のある人がいなかったので、スタッフのおねえさんがメイちゃんに占いをしてくれるように頼んだのが上の写真。しかし、反応しない。スタッフのおにいさんの話によると女の子の声には反応しにくいとのこと。一応前日には反応したらしいが。スタッフのおにいさんがトライしたところ無事反応した。なんとういうツンデレ(?)。



名工大生お馴染みの古墳のご紹介。登ると留年するという伝説はあまりにも有名。図書館の片隅にある古墳からの出土品コーナーの脇の貼り紙にもを昔に祟りがあったとかいう噂があったと書かれてる。スタッフのおねえさんの話では卒業する時に友達同士でみんなで登ることもあるようだ。さあ登る勇気のある方はいらっしゃるのか!?
おや、古墳の上から人が…
見なかったことにしよう、そうしよう。



道中ではところどころでスタッフの人がクイズを出題した。写真にあるのは「大学会館に本当にあるものは?1.クレープ屋、2.床屋、3.洗濯機」というクイズ。床屋に手を挙げる人は誰もいなかった。他のクイズは参加者にけっこう答えが丸わかりだったが、このクイズは誰も答えられず大成功だった。


この後は、情報基盤センターと2階のパソコン部屋に行った。パソコン部屋のパソコンが奥まで続く光景に高校生たちは驚いていた。200台ほどあるようだ。この部屋でアンケートを書きツアーは終了。ツアー終了後にスタッフのおねえさんにコメントを無茶振りしたところ、「昨年キャンパスツアーに参加したので、その時のことを思い出しながら参加してくれた高校生に楽しんでもらえるよう頑張りました。」とコメントをもらった。なお、ツアー自体はいくつものグループが順繰りに行われており、オープンキャンパス中はいつでも参加できたようだ。



ロボコン工房特別展示

キャンパスツアー参加後、行くあてがなくなったのでそこらへんをぶらつくことにした。すると、23号館の前の立て看板に「ロボコン工房特別展示―23号館2階」とあるのを見つけた。ロボコン工房の展示と聞いてこれは高校生は絶対に見るだろうと思い突撃した。部屋の中に入るとそこにはNHK学生ロボコンで活躍したロボットがあった。今年のロボコンのルールはダブルスのロボミントン(ロボット+バドミントン)だ。このロボコン工房のロボットは自動で検知してシャトルを打ちに行くので、手動よりも高い継戦性と防御力に秀でている。今年は惜しくも東大に敗れたが、アイディア賞を受賞した。


大勢の人が僕が来る前に訪れたそうなのだが、ちょうど立ち去ってしまった後のようでここでもオープンキャンパスの盛況ぶりを伝える写真は撮れず。タイミングが悪い。しかし、熱心にロボットを見つめる数人の高校生と質問に答えるロボコン工房の人との姿をカメラに収めることができた。とにかく今日は暑かったので、冷房が効いたこの会場で次にどこへ行くか考えながら、ロボットがシャトルを打ち返す様子を眺めた。ロボコン工房の人がシャトルを投げるとロボットはすぐさまシャトルが落ちる地点へと向かいシャトルを打つ。そして、シャトルはとても高く飛び上がる。とても気持ちよく飛ぶので、一回一回、目で追ってしまいたくなった。しばらく滞在しているとシャトルを投げさせてもらえた。これが案外難しく、余分な回転が加わってロボットまで飛ばなかったり、そもそも打てない球になってしまう。コツは結局つかめなかった。そうしていたら、ロボットの調子が悪くなったようだ。決して僕のせいではない。そもそもロボコンのロボットは不具合がつきものだ。メンバーは、大会までロボットが練習などで破損したとき部品の修理をし、さらなる練習ができるようにする。本番でも試合と試合の間に修理をする。今回もそういう意味ではいつもと同じで、修理するのだ。ロボコン工房の人も忙しくなったようなので、軽く挨拶をして立ち去ることにした。後で聞いた話なのだが、正午の時点で6000人の人がロボ工房の会場を訪れたそうだ。満員電車のようになった時もあったらしい。


ロボコン工房の会場を出ると、ある学科の研究室見学の集合場所らしき部屋を見つけたが、誰もいない。時はすでに遅かった。そもそも要予約だったらしいので、参加は土台無理な話であった。さすがに気が引けるのもある。受付でもらった資料に紛れていたタイムテーブルを見てみると、2号館前で屋台が開かれていると知った。もちろん高校生たちは学食にいくだろう。しかし、学食はいつでも食べることができるので屋台で昼食を食べることにした。


屋台村



タイムテーブルによれば屋台が開くのは11時から。2号館前広場に到着したのは10時53分頃。すでに暑さはこれまでにないくらい暑い。キャンパスツアーの時に耳にした、2号館のカーブした巨大な窓ガラスが集めた光で目玉焼きができるという話は本当だったのかもしれない。屋台村にある屋台は2つ。名工大グッズが売ってる店と焼きそばとかき氷とたませんが売ってる店だ。3分前くらいに屋台の人が準備を始めだしたので、焼きそばの屋台の方に並んで倒れると思うほどの暑さを耐えながら待った。最初は焼きそばだけ食べるつもりだったのだが、かき氷を食べないとやってられないと思い頼もうと思った。学外の人なのか年配の夫婦が屋台にいた。おかみさんが焼きそばを作ってくれたのだが、見事なこてさばきだった。かき氷(イチゴ味)も手に入れたので、広場のニュートンリング横付近に設けられたテント付き休憩スペースに向かおうとしたが、隣の屋台から「名工大限定生協ミルクプリン65円」との声が聞こえた。そういえば最近食べてないなと気づき購入を決定。ついでに名工大の教授が作った名工大グッズも買ってしまった。ちょっと無駄遣いしすぎたか。休憩スペースへ向かい、いざ実食。焼きそばはなかなかにうまかった。めんはもちもちでソースの焼け具合が絶妙。ソースとめんの調和を感じた。キャベツのシャキシャキ感と甘さもいいアクセント。もう一回食べたくなったので来年もオープンキャンパスにこようかと思った。かき氷はおじいさんがシロップをかき氷全体にしみるまでかけてくれたので最後までおいしい。暑さをしのげたのが何よりもよかった。生協のミルクプリンは今までに何度も食べたことがあるが、ミルク感があり舌触りがよくそこそこにおいしい。コスパはやはり最強か(?)。



一息ついたところで、友人と出会い、「今日のテストはできそう?」と聞かれる。そう、今日はテストがあるのだった。テスト勉強をするためにそろそろ取材を切り上げることを検討し始めた。大学会館の様子を見て写真を軽く取り、部室へ帰ることに決めた。

しかし、大学会館からクラブ棟へ戻る途中、51号館に高校生たちが続々と集まっていくのを目撃する。何かあるのかと思い、つい51号館に向かってしまったのだった。


名古屋工業大学の学科選び

講義室はまだすいていたので、席に座ることができた。前をみるとスクリーンに「名古屋工業大学の学科選び」とある。どうやら大学からの受験生向けの説明が聞けるようだ。開始の時刻が迫るにつれてどんどん人が入ってくる。しまいには立ち見する人も出てきた。学科選びにみんなかなりの重要性を感じているようだ。席をとってしまい申し訳ないと心の中で謝った。周りの様子を見ていると友達できていたり親御さんが同伴していたりしてあちこちで話し声が聞こえる。すぐ後ろに座った高校生たちはセンター模試の苦手な科目について話をしていた。懐かしさを感じる共に受験生の苦悩がしのばれる。講師が入ってきてマイクを持ったのでみんな静かになった。講師は高木繁教授だ。内容はもうだいぶうろ覚えなのだが、説明は工学とは何か?理学とどう違うかという話から始まったと思う。高木教授は元々は理学部で研究していたが今は工学部で研究をしているという経験を持つ。高木教授は工学部はwillで、理学部はdreamだという。工学部は実現しようとしたことがかなうが、理学部はかなわないことが多々あるそうだ。これは両者の性質の違いだ。理学部は100年先の幸せのためにあり、工学部は今の幸せのためにあるのだ。なるほどと思う。導入は終わり次に語られたのが名工大が女性の工学への進出にとても積極的だという話だった気がする。実際に名工大は純粋に工学部だけで比べれば全国で一位の女子の比率だそうだ。しかし、アメリカのMITやカルフォルニア工科大学と比べると2倍以上の差があるというから、まだまだ女子の比率を高めたいという。また、工学の分野では、女性の感性の鋭さが求められており、TOYOTAに代表的なように女性技術者を開発現場に採用することが実際に盛んになってきているという話を聞いた。工学部男子としても心の中で強く賛成した。それから、高木教授の研究室について聞いた。研究室では、薬学と工学が連携して新しい薬を作ることが行われている。工学側はもちろん薬はいじれないのだが、カプセルをいじることでで薬の効果を部分に抑え薬が体全体に広がることを防げる。マイクロメートル単位の大きさにしたり、薬を入れるプラスチックを工夫することで実現するそうだ。薬学部に研究に関して講義をすることもしているという。僕の感覚よりも名工大の中では医療分野と関わっている研究室は多いのかも。その後は、各学科の特色について聞いた。実は次から学科改組後の年度となる。次の1年生は先輩方とは少々勝手が違うようだ。まず、創造工学教育課程と高度工学教育課程がある。高度工学教育課程は今までと大体同じと考えていいそうだ。一方、創造工学教育課程は一つの専門を中心として勉強することを一年後期で決定するものの、一つの分野に囚われず研究室を体験できるようプログラムを実施し、分野の枠に囚われないエンジニアを育てる教育課程だという。今までにないチャレンジといえるだろう。定員100名、大学院入試なしの6年制。さて、高度工学教育課程(4年制)の学科は5つになる。生命・応用化学、物理工学、電気・機械工学、情報工学社会工学だ。ただ、分野選択の時に今までの分野が残っているため学生の感覚としては分野ごとに学生が分かれているのは変わらなさそうと思う。生命・応用化学が純粋な化学系や生物系の高機能性材料、物理工学が物理主体の高機能性材料を開発する学科という違いがあったり、電気と機械が一緒の学科で分野が機械工学分野と電気・電子分野であったりするのが大きな違いだろうか。機械の計測系と電電の機能電子の一部は物理工学に合流するようなので、物理工学科は新しい学科と言えるようだ。情報工学科と社会工学科は実質、変わらないと考えてよさそうだ。社会工学は分野別に募集を行うそうだ。環境と経営が入試上は分離したと考えていいのだろうか(?)。最後に模試は夏期講習や冬期講習前にあるから評価が辛くなるからあまり落ち込まないほうがいいという話や、物理・化学は受験の直前になっても伸びるものだが、数学は穴がないように積み重ねないと高3でこけるという非常に耳の痛くなる話を受験生にした。とてもためになる話を聞けたと思う。非常に満足して部室に無事帰ることが出来た。そして僕のテストの結果はまだわからない。


おまけ

52号館のコンビニ前の広場で撮りました。こんなとこにも手が加えられてたので感嘆しました。

高校生が作ったエンジンが搭載された電気自動車だそうです。プレゼンや実際に走らせることが行われたようです。


オープンキャンパスの企画一覧☆
・学科紹介・研究室見学
・受験生のための講演会「名古屋工業大学の学科選び」
・保護者のための講演会
・相談コーナー
・資料配布コーナー
・ぐるっと名工(キャンパスツアー)
・図書館解放・オリエンテーリング
ロボコン工房特別展示
トヨタ女性技術者育成基金からのメッセ―ジ
・高校生自動車プロジェクト
・大食堂
・NITEchマート
・屋台村